勝って兜の緒を締めよ、と
NHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』がもうすぐ始まりますね。
昔原作を読んでいたく感激した私としては、とても楽しみ。なんつってもNHKは予算のかけ方が違いますから。キャストも豪華だし納得の人選だし、かなり期待が膨らんでいる。
思うに『坂の上の雲』ってタイトルが秀逸ですよね。明治時代、若者たちが夢見た近代国家の姿を“坂の上にたなびく雲”に見立てたセンス。安易に「日露戦争物語」などとしなかったところがよい(そんなコミックがありましたが)……なんて司馬遼太郎のセンスをうんぬんすること自体、身の程知らずの狼藉だな。
さて。
原作の中でも印象的なシーンはたくさんあるのだが、中でも主人公・秋山真之の名文家ぶりを表すエピソードが記憶に残っている。とりわけ、ラスト間近で語られる「連合艦隊解散の辞」は印象深い。連合艦隊の解散式に臨んで、東郷平八郎が述べた訓示だが、草稿は秋山真之が書いたといわれている。時のアメリカ大統領、セオドア・ルーズベルトが英訳を読んで感激し、将校らに読ませたという名文です。
『坂の上の雲』では全文(こちらからどうぞ)は紹介されてませんが、結びのくだりなどは引用されている。
神明は唯平素の鍛錬に力め戦はずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直に之を褫ふ。古人曰く、勝って兜の緒を締めよと。
神様は、戦う以前に勝てるほど普段から鍛錬につとめる者に勝利の栄冠を与えてくれる。同時に、一勝に満足して鍛錬を怠る者からは直ちにそれを奪ってしまう。昔から言うだろう、「勝って兜の緒を締めよ」と。
ということですね。うーむ。
何を言いたいかと申しますと、われらがレイソルですよ。清水戦は素晴らしかったが、もう終わったこと。残り3試合に向けて、リーグが2週間空いてる今、普段以上にトレーニングに励んでほしいなと。快勝したことによる自信は深めてもらいたいが、慢心や過信は捨て去って。再びフレッシュな気持ちで、勝利のみを目指して、新潟に挑んでほしい。
清水戦後のキタジのメッセージや、選手たちのコメントを読んでも、そんな心配は杞憂だと思うんですけどね。自信と慢心は紙一重だったりするから、精神状態のコントロールが難しい。いずれにせよ、私たちサポーターとしては、選手の力を信じて最後まで支えてあげたいものです。
などと真面目くさったことばかり言ってると身が持たないな。たまにはおもろいVTRなぞ見て気分転換しましょう。「バーレーンの実況が日本語にしか聞こえない件」、腹抱えて笑いました。
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