杜の都、仙台に来ているのです。
仙台に来た理由のひとつが楽天イーグルスの試合を見ること。いや、それは間違ってる。正しくは、「フルキャストスタジアムと、そこで行われている数々のアトラクションを見学すること」なのだ。
楽天イーグルスのHPをつらつらと見ておりましたら、ホームゲーム開催時に盛りだくさんのイベントを行っていることがわかりまして。以前、千葉マリンに出かけたときのことを書きましたが、スタジアムで試合以外のアトラクションを行うことは是か非かというテーゼのヒントを見つけるべく、新幹線に飛び乗った次第です。
初めてのフルスタ宮城。街の中心から適度な近さで、アクセスはばっちりだ。宮城県民の皆さんには、あのアクセス最悪なW杯の負の遺産、宮城スタジアムについてご意見を伺ってみたいところだ。
HPでは、夏休み期間中は朝の8時から(試合はナイターなのに!)イベントを行っていると案内していた。だから午前中に着くように早起きして来たのに、スタジアムの周囲は閑散としている。おかしい。よくよく聞いてみると、宮城県内の小中学校は、先週までで夏休み終わってるんですって! 今日は始業式ですって! ちくしょー、北国め…。
しかたないのでスタジアムの周囲をじっくりと観察する。基本的には古めかしい球場なんだが、上手に改装している。全面改築ってわけではないのだが、元からある器を生かしつつ増築している感じ。それなりにお金はかかっている印象だ。
16時頃からイベントが行われるとのことなので、いったん退散した後、その時間に再び訪れてみた。
すると。正面の広場に水槽が設置されており、傍らにこんな↓小屋が。
さんまの餌屋。水槽を泳ぐサンマに餌付けができるという。何ですと! そんなことまでやってるの!? 半信半疑で、サンマを放流するという時間を楽しみに待った。
その結果がコレ。
なめとんのか、と。
魚のかぶり物をしたアルバイトと思しき兄ちゃんたちが、カゴを背負って水槽の中をうろうろと歩きまわる。餌屋で買うのは、餌と称するゴムボール。これを水槽の縁からカゴ目がけて投げる。入ったボールの数に応じて、プレゼントがもらえる仕組み。
なにゆえサンマなのか、というご意見もおありでしょうが、9月頭の西武戦では、気仙沼から本物のサンマを持ってきて、先着1000名様にふるまうそうなんです。いわば今日のコレはプレイベント。それにしても…。
上の写真、よく見ると背景に着物姿の人が写ってますね。その正体がコレ↓
なぜか民謡ショー。オーディエンス皆無。おばちゃんのコブシ回りまくりの絶叫を無視してアンズ飴をこねる少女。シュールな画です。
民謡ショーの毒気にあてられてるうちに、さらなるイベントが始まった。
太極拳。
しかもステージは、サンマ餌付けプールの縁。太極拳をやってる間、サンマさんたちは休憩してました(笑)。
その他にも、枚挙にいとまがないほど次々にイベントが始まる。写真には写っていないが、本日はJR東日本デーということで、JR職員の方が運転するミニ新幹線に無料で乗れるアトラクションなんかもあった。これがレールのジョイント音が響く本格派で、正直すっごい乗ってみたかった。が、36歳という年齢を考慮し涙をのんで断念。ちらちら見てて何度も目があったJR職員のお姉さん、あなたに興味があったわけではないのです…すみません。
一方その頃、ライトスタンド裏にある「カラスの穴」では、あの悪名高き(?)楽天の非公認マスコット、Mr.カラスコによるショーが始まっていた。
ダンスユニットを従えて踊るんですが、マジで上手いのよ!このカラス。この後、スタジアムDJをMCにしてプロレスショー(対戦相手は観客の希望者。そのうちの一人のおばちゃんが非常にいい味を出してた)。カラスコの身振りや仕草も面白いしね。フルスタに来たら、カラスコは必見です。
これはもうテーマパークですね、何がテーマかって言われると返答に困るが。野球がテーマってわけではない。チープなTDLって感じですか。場外を一周するミニトレイン(ミニ新幹線とは別)の運転手や露払い役の係員たちが、ものっそい笑顔で手を振ってたりするあたり、濃いTDL臭が漂う。しかしあれほど完璧なストーリーが用意されてるわけじゃなくて、「思いついたこと全部やっちゃえ!」的な良い意味での投げやりさを感じる。しかもかなりバカ。
実際、私なんかも楽しかったし、他のお客さんも楽しんでいた。しかし野球そっちのけってわけじゃなくて、試合が始まればみんな試合に集中しているし、実際どんなアトラクションよりも盛り上がっている。あくまでも試合が一番のイベントで、他のイベントは付加価値なんですね。付加価値は多いほうが、より多くの人々のニーズにマッチする、という狙いなんでしょう。
しかしバカでチープなアトラクションばかりってわけでもなくて、こんなのも用意されている。
光のページェントですって。どんなに冷めた倦怠期のカップルも、思わず愛を語りたくなっちゃいますね(ホントか?)。
ちなみにスタジアムグルメの充実度も素晴らしい。あんなに売店があって、採算取れるのかこちらが心配になってしまうくらい。
かつての野球場は、「野球を見る場所」であって、申し訳程度のイベントが時折行われるくらいだったが、今は違う。特に巨人戦の放映権料があてにできないパリーグは、どこも創意工夫を凝らして集客に努めてる。正直、Jリーグはどうなの、と心配になってしまった。「サッカーをストイックに見せるのがポリシー」というご意見もあろうが、実際にこういうやり方で人は集まってるわけで。個人的には、特に日立台なんて最高のスタジアムではサッカーに集中してほしいって気持ちもあるんだが、このフルスタのイベントや売店群をそのまま柏に持ってきたら、レイソルに興味を示さないファミリーも足を運んでくれる気がして…。複雑ですね。
Jリーグ関係者の方々やサポーターの方々も、機会があれば一度ご覧になることをおススメします、フルスタ宮城。今日は大変勉強になりました。