ピッチ上の神(ただし邪神)
仮に彼の名前を家元さんとしよう。「自制心喪失流・試合破壊道の家元」ってことで。
いやね。本日とあるサッカーの試合を見てきたんですよ。対戦チームは…鹿さんと熊さんってことにしときましょうか。その試合の主審が家元さんだったんです。審判紹介のアナウンスで、主審として彼の名前が読み上げられたとき、何と言いますかスタジアムには「…」な空気が流れた。しかし私はその空気をいぶかしがる同行者に、「大丈夫、家元さんは変わったよ。香港に研修に行って以来、すごくいい笛を吹くようになった。去年のあるプレシーズンマッチでは、観客から『家元頑張れよ!』って声援を受けてね、すごく喜んでいたものさ」としたり顔で解説した。
しかしそんな私の認識は間違っていたようだ。つか、「元に戻ってんじゃん!!!!」
今日の試合は現地で観戦していたので、テレビほどプレーを拡大して見られたわけじゃないし、リプレーも見てない。遠目から見てただけだから、どんなファールがあったのか正確に把握していない。その前提で言いますけど、「カード出し過ぎなんだよ家元さん」。
彼に限らず、Jリーグの審判はカードを頻発し過ぎる傾向にあるように思う。ファールは見逃してはならないし、それを審判が取るのは非常に重要なことだが、カードを乱発すると試合が壊れる。カードを出すことによって余計に選手がエキサイトして、ラフプレーを誘発しちゃったりね。試合の流れを読んで、「次はカードだよ」とか言葉で制してもいいはずだ。
なんか、一部の審判はカードを「水戸黄門の印籠」みたいに解釈しちゃってないだろうか。審判がカードに手を伸ばすとき、スタジアム中の注目はその1点に集まる。審判にとっての晴れ舞台、「ピッチ上の正義を司る絶対的な存在としての自分」に酔える瞬間。そんなことないと反論されるかもしれんが、そうとしか見えない審判もいるのだ。
今日の家元さんは、まさしくそんな感じでした。
前半10分過ぎに、鹿さんチームの選手が“早くも!”この日2枚目のイエローカードで退場。白熱した好ゲームを楽しみにしていたであろう観客の大多数は、がっかりしたはずだ。しかし鹿さんチームは強かった。10人になってもしっかりと2ラインを築き、破綻のない守備からカウンターを狙う。反対に数的有利を得た熊さんチームだったが、プレーの一つ一つ、特にロングパスが雑で、キープ力にも劣るためボールが収まらず、決定的なチャンスを得られない。退場者が出るまでは鹿さんチームが圧倒していたのに、1人少なくなったことで皮肉にもゲームは拮抗した。
いやーさすが家元さん! そこまで見越してゲームを演出したか!
なわけないことは前半も押し迫った38分に判明する。熊さんチームの某選手が、立て続けにイエローカードを2枚もらって退場。本日スタジアムに足を運んだ2万7245人のうち、たぶん2万7000人くらいが「帳尻合わせ」という単語を脳裏に浮かべたであろう。
こうなると鹿さんチームの強さが際立つ。後半開始早々、ミドルシュートを矢継ぎ早に突き刺してあっという間に2点のリードを奪う。「王者のメンタリティ」を持った鹿さんチームの選手たちは、2点のリードで油断なんてしません。もう試合は決まったようなもんだな、と思い始めたそのとき。
家元さんは期待を裏切らない。よくわかんないPKを熊さんチームに与え、帰ってきたドラゴンがそれを2回も決めて(やり直しアリ)、1点差に。こうなると熊さんチームが勢いづく。その勢いのまま、コーナーポストでどんなもんだいボクひさえもんって感じで、同点に。まさかまさかの同点PK決着となりました。
さすがにもう家元さんの出番はないだろう。そう思って私、客席を後にしました。でも勝負の行方だけは見とくかと、コンコースのモニターを見つめていた。すると!!! 最後までやってくれるなあ家元さん。熊さんチームのPK失敗を2回もやり直させた挙句、まあ鹿さんチームのキックの精度もアレだったんだけど、熊さんチームの大勝利を演出!!! PK戦の途中から、鹿さんチームのGKの顔が紅潮して見えていたのは、夕陽を浴びたためか怒りを露わにしていたためか。ちょっとタイガージェットシンの反則攻撃にキレた猪木っぽく見えました。
千駄ヶ谷門から帰りましたが、明らかに頭に血が上っているイ○○○○トの皆さんが、少し怖かったです。
まあ、両チームの間を流れが行ったり来たりして、面白い試合だったのは事実。でも、審判はあくまでもスムーズに試合を進行させるための黒子であって、サッカーの神様でもなんでもないことを肝に銘じてほしい。家元さん、香港行きのチケット、私が購入して差し上げましょうか。
間もなく始まるリーグ戦、鹿さんと熊さんに、今日の試合が悪影響を及ぼさないことを願います。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/397133/10857833
この記事へのトラックバック一覧です: ピッチ上の神(ただし邪神):
» オニギライズ: ピッチ上の神(ただし邪神) [Reysoloid]
仮に彼の名前を家元さんとしよう。「自制心喪失流・試合破壊道の家元」ってことで。
いやね。本日とあるサッカーの試合を見てきたんですよ。対戦チームは…鹿さんと熊さんってことにしときましょうか。その試合の主審が家元さんだったんです。... [続きを読む]
受信: 2008年3月 2日 (日) 00時50分

コメント
熊さんチーム退場選手の1枚目の黄紙はカードが出るほどのファールじゃなかったし、つーか、ファールですらなかった気もする。
PKも然り。
Jリーグも、審判のレベルアップの更なる努力と、醜い審判は使わない勇気が必要だ、って思った。
ただ、サポがピッチに降りるのは何があっても絶対ダメだ!
投稿 れいくん | 2008年3月 1日 (土) 20時37分
試合後のピッチへの乱入についてはJリーグとして、鹿島として、何かしらの処罰はあるんでしょうかね?
自分はそっちのほうが気になりました。
まぁリーグは浦和やら鹿島にはアマいでしょうからうやむやにするんでしょうな。
投稿 食いしん坊仮面 | 2008年3月 1日 (土) 20時58分
リハビリは一回じゃ直らないんですね
来期もスタメン発表と共におとずれる
家元(扇屋)ルーレットの恐怖は終わらない
んですね
投稿 柏サポ | 2008年3月 1日 (土) 21時01分
家○さん やってくれましたね~。
ポケットにカードを仕舞う暇がないくらい出しまくってましたね~。
私はTV観戦でしたが、TVをつけて見始めた途端 鹿さんチームのDF退場シーンが映し出されていました。
よそのチームの試合なんでウトウトしながら見ていたんですが、熊さんチームの退場は見落としてました。(笑)
鹿さんチームは開幕戦にSBの2人が出られないのは痛いでしょうね。
今日の試合だけじゃなく、大事な開幕戦も家○さんに壊されちゃった感じですね。
家○さん 日立台に来ないでほしい。
投稿 レイソルおにぎりが大好物 | 2008年3月 1日 (土) 21時05分
ホント今日のジャッジは酷かったですね。
彼を香港に行かせるのは「迷惑の輸出」!向こうのヒトがかわいそう。
他の皆さんもコメントされてますけど、彼のジャッジと試合後の乱入は
別物としてキチンと対処していただきたいものです。
・・・できるかな?
投稿 りふじん | 2008年3月 1日 (土) 21時29分
オニギリさんの毒トーク大好きです。
選手、クラブ、サポが折角よい雰囲気造っても、審判の裁量で台無しって試合大杉でウンザリします。
ここだけ時代氷づけって感じで。
フジテレビの映画見て欝気分増しました。うぷ。
投稿 イシさんのお好み焼きが食べたい | 2008年3月 1日 (土) 23時57分
PK戦のやりなおしの判定は副審なので、家元さんとは関係ないのでは?
投稿 長野在住レイソルサポ | 2008年3月 2日 (日) 09時17分
岩政のイエローは出されても仕方無いと思いますよ?
最初は危険なプレー。2枚目はキーパーが持っているボールを膝蹴りして落とそうとしていましたし。
曽ヶ端はPKの時に明らかに動いてました。
審判のジャッジよりも問題なのは、試合後に鹿島サポが乱入した事です。
乱入したい気持ちは分かるけど、その行為でクラブとサポーターに何の徳があるのでしょう?
鹿島のインファイトは昔から揉め事ばかり起こしています。
07年のカシマスタジアムでも、わざわざアウェイ側まで煽りに来ました。
太陽xRYKNが相手にしなかったから何も起きませんでしたが。
鹿島アントラーズはクラブとして、インファイトに厳しい処置をしなければいけないと思います。
オニギリさんは、どう思いますか?
投稿 @柏好き | 2008年3月 2日 (日) 09時39分
私がここで問題視したいのは、ジャッジの正否やプレーの質ではなく、「主審がカードを出し過ぎる」こと、カードに頼りすぎていることなんです。
本文中でも書いたように、ファールを見逃さず笛を吹くのはいいにしても、彼は明らかにカードを出し過ぎる。それによって試合の面白みが削がれてしまったことは、一度や二度ではありません。
サッカーの試合において審判は必要です。ゴルフやカーリングのように、プレーヤーのセルフジャッジに頼るべきスポーツではない。でも、主審が目立ち過ぎる試合はおもしろくならない。Jリーグの質的向上という意味において、審判のレベルアップは最も重視すべき点であると思います。
一部サポーターのピッチ乱入は全く別の問題です。言語道断。鹿島サポーターの皆があんなことをするとは思ってませんが、じつに残念です。
投稿 おにぎり | 2008年3月 2日 (日) 12時07分
「一貫性を持ってカードを出す」という意味では、厳しめに一貫して出していたことになるように思います。
厳しく判定したときにカードに該当するようなプレーが多かったからカードが多かったわけで、途中で判定基準をコロコロ変えるほうが問題でしょう。厳しめの判定と判った時点で、プレーの方針を変えるべきです。基準が厳しすぎる、と文句を言うのは筋違いのように感じました。
PKやり直しは、明らかに前に動いていたのに注意を受けた直後だけしか横へ飛ばず、次の人になるとまた前へ、という繰返しでしたし。
投稿 じょん | 2008年3月 2日 (日) 20時28分
広島のPKの場面は?でしたが,私もじょんさんと同じく「一貫性を持ってカードを出す」と見れば特に問題があるように思いませんでした。今はリプレイを見られる環境が整っていますからね。
逆に馬鹿なマスコミのせいで,レフリーが正しい笛を吹けなくなる方が気になります。マスコミのレフリー批判は,余りにも酷い。
今回,責められるべきは,暴力行為を働いた鹿島サポータであって,審判ではないと思うのだけれどなぁ。
やっぱり,マスコミは強い者の味方なんですかね。
投稿 ほっつ | 2008年3月 2日 (日) 22時14分
目立って名前を覚えられるような審判は駄目ってことですかね・・・
乱入はだめだけど、そんな環境を作ったのは審判。
マスコミに負けない審判になって欲しいです
どっちも悪いんじゃないかな
鹿島サポは何らかの処分が下ります
以前もそうだったので
投稿 涼 | 2008年3月 2日 (日) 23時16分
繰り返しになりますが、カードを出す基準が「厳しいか甘いか」ではなく、「安易にカードを出している」としか思えないレフェリングを、私は最も問題視しています。試合をコントロールする上でカードに頼ってしまうから、さらに試合が荒れてしまう。
私たちは両チーム選手のプレーを、サッカーのゲームを楽しみたいのです。この試合に限らず、Jリーグの試合ではサッカーの楽しみを審判にスポイルされてしまう例が多すぎる。
これも繰り返しになりますが、審判の問題と試合終了後の一部サポーターの乱入は全く別の問題としてみるべきです。
投稿 おにぎり | 2008年3月 3日 (月) 17時24分
特に「安易にカードを出している」とは思えませんでしたが?(岩政選手の2枚目以外は,カードを受けた選手が特に抗議しているように見えなかった。)
確かにカードは多めだったからも知れませんが,私には,カードでゲームコントロールを行っているようには見えませんでした。素人の目ですけれどね。
#ゲーム終了後の乱発は除く。
投稿 ほっつ | 2008年3月 3日 (月) 21時41分
ほっつさんが言う強い者って誰ですか?一般大衆?
僕の印象は全く逆で、マスコミは強い者(サッカー協会)を恐れてか、あいまいな批判しかしないという感じ。オリベイラ監督も同じようなコメントを残していますね。
世界のサッカー強国(そしてレフェリーのレベルも高い国)では審判のジャッジについて討論する番組があるらしいです。もちろん審判にも反論の場が与えられます。
そこまでやらないにしても、やはり審判のジャッジについて、マスコミにはしっかりと検証し、おかしければ批判もしてほしい。レフェリーもそれを糧にして頑張ってほしい。
批判されることによってレフェリングに問題が生じるようなレフェリーがいるなら、論外ですよ。そのようなレフェリーには日本のトップリーグの笛を吹く資格はないと思います。
今回の家元主審のジャッジには色々問題があったと思いますけど、自分が1番腹がたったのは赤紙の出しかた。
あの相手をカードで追い払うようなカードの示し方。あそこに家元さんの問題点が集約されてる気がしました。
投稿 ダニーB | 2008年3月 4日 (火) 18時35分
ダニーBさん
余裕が出来たらお返事します。
投稿 ほっつ | 2008年3月 4日 (火) 22時01分