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2009年1月

2009年1月31日 (土)

初人間ドック&グアムキャンプ雑感

あどうも。人間ドック帰りのおにぎりです。

70年代トップバッターとして、20年前にはバイト先などで「げっ、もう70年代生まれが世の中に出てきた!」と言われた私の世代も、今や生活習慣病が気になるお年頃。会社の健保組合で義務付けられた人間ドックに、初めて行ってきました。思いもよらぬインフルエンザ罹患で2度も延期してしまったため、病み上がりの体ではありますが気合いを入れて臨みました。

バリウム飲むのは初めてではなかったので、特に抵抗感はありませんでした。それより前に飲む発泡剤がヤですね、胃がパンパンになって。ゲップすると「あ、胃がしぼんじゃった」とかレントゲン技師の先生に言われて、また飲まされる。もんのすごいアクロバティックな姿勢とらされるし(乗っけられた台ごと動く)、これでゲップ我慢するの無理ですって。

総じて「あれ、こんなもん?」程度で、想像していたよりもずっと早く終わった。直腸触診とかなかったからな。←想像するだに恐ろしい…


ところで、今日で1月も終わり。明日から2月、本格的なキャンプのシーズンですな。

レイソルHPや選手のブログなんかを見てると、いっぺんグアムに行ってみたいという思いが募る。楽しそうだ。行けないけど。

キタジはNHKしか見られないことを嘆いているようだが、ウチなんか普段からNHKしか見ないぞ! これを機にNHKに親しむがよろしい。朝の連ドラ『だんだん』を見ながら登場人物の不自然なセリフや行動にツッコミを入れるも良し(1年前の今頃は良かった…と過去を懐かしむ毎日)、週末の『おはよう日本』の首藤奈知子アナの笑顔に朝から和むも良し。相方の森本健成アナは、ちりとてちん最終回前日のニュースで「明日の最終回もお楽しみに」と発言して日本列島に衝撃をもたらした人物。今は大河ドラマ『天地人』の冒頭でナレーションやってるね(妻夫木はともかく、常盤貴子はいい加減若作り過ぎじゃなかろうか。あと、吉川晃司の織田信長がなかなか雰囲気)。でもおにぎり的には、おはよう日本は首藤アナと松尾剛アナのコンビが好きだったんだ…。

いや、ついNHKネタになると語ってしまいますわ。でも毎日NHK観てたらわかるようになるよ。

あと、太田くんブログに出てた、ミノルが拾ってきたというかたつむり! それは間違いなく、寄生虫を持つアフリカマイマイだから、絶対に触ったらいかん! もし頭痛があったりしたら、お医者さんに診てもらったほうがいいみたいよ。

いいなあ、行きたいなあキャンプ。断っとくけど私の盛りつけはミツさん以上にバランスいいよ。選手よりいいって評判だったよ。よし、キャンプに行きたい欲が高まってきた。グアムは無理でも鹿児島に行こう、どうせなら今回は初めて、3月で廃止されちゃう「はやぶさ」で行こう!

と個人的に盛り上がってきつつあるこの頃です。

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2009年1月26日 (月)

罹患

またしても更新が滞っております。毎日覗いてくださる方も(たぶん)いらっしゃるのに、申し訳ないです。

この間、新体制発表会&サポカンもあったし(仕事で行けませんでした)、菅野くんが代表に選ばれたし(いい兆候ですね)、サポカンの議事録が発表されるなど(相変わらず竹さんがぶっちゃけてますね)、大きなニュースもあったわけですが。

書こう書こうと思っているうちに機会を逃し…。そうこうしてるうちに罹ってしまいました。アレに。

そう、インフルエンザ。

もうね、汗出しマシンと化してます。大量の水分を摂取し、大量の汗をかきまくる。クスリが効いてるうちは大してつらくもないんですが、切れると夜中でも起きます。特に喉の痛みがいやですね。あーんと口を開けて鏡を見ると、扁桃腺がボコボコに腫れ、白く膿んでる。まるで火星の衛星フォボスみたいなありさまになってる。いや、見たことありませんけど、フォボス。

流行ってるみたいですよ、インフルエンザ。昨日区の休日診療所に行ったら、マスクをした人が廊下や階段まであふれて、まるで野戦病院でした。皆様、ご自愛ください。

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2009年1月21日 (水)

Jのさらなる飛躍のために―その5 Jリーグの可能性

数あるスポーツ競技、数あるわが国のスポーツリーグの中でも、ことさらにJリーグの発展を願っている。なぜなら、Jリーグには日本のスポーツの在り方を変え、人々を幸せにし、日本をさらに豊かな国にするポテンシャルがあると信じているからだ。

昨年、当時Jリーグ専務理事だった犬飼基昭さんのお話を聞く機会があった。犬飼さんはご存じのとおりその後JFA会長に抜擢され、Jリーグ秋春制やU-23の強化策などで自論を提唱し、サポーターらから反発も受けている。しかし、どうも誤解が多いのではないか。欧州のスポーツ事情を肌で知り、なおかつ企業で経営とマネジメントの経験を積まれたサッカー経験者という稀有な経歴を持つ方で、サッカー界のトップに立つには理想的だ(経営の手腕をより発揮できるJリーグチェアマンの方が適任かもしれないが)。発言機会や言葉の選び方をもう少し慎重になされば、反発の度合いも違ってくると思うのだが。これまでは「提案」より「強権発動」と受け取られることが多かったような気がする。

それはさておき、犬飼さんに伺ったお話で特に印象的だったのが、「ドイツやオランダでは、学校でスポーツを教えるのではなく、子どもたちは地域のスポーツクラブでスポーツに親しむ。スポーツには学校教育と同等の価値があり、“学校教育で足りないものを補える”という考えが浸透している」というくだりだ。

日本では、富国強兵時代の名残である「体育」という名称の教科を、学校で教えることになっている。さまざまな種目を経験できることなど、体育のメリットもあることを否定はしない。が、学校教育と同等の価値があると位置づけられ、教育と同程度にその意義を認められているスポーツの在り方は非常に魅力的だ。舶来信仰でそう考えるのではなく、スポーツの持つメリットをより享受できると思うからだ。

スポーツには、対戦相手を尊重し、ルールを尊重し、レフリーを尊重する「スポーツマンシップ」がある。それらを、特に成長期に経験することが、豊かな人格形成に寄与する。人間性、社会性を楽しみながら自然に身につけることができる。もちろん、フィジカル面におけるメリットは言うまでもない。決められた時間割ではなく、子どもたちが毎日のように自発的にスポーツに親しめる環境があれば、どんなに素晴らしいだろう。子どもたちのみならず、老若男女がスポーツに親しめる環境があったら。

そんな欧州型のスポーツ環境を、日本にも広めていこうという思想が、Jリーグの掲げる「百年構想」だ。時間はかかるかもしれないが、わが国のスポーツ文化を変え、根付かせていこうという取り組み。その存在こそが、プロ野球に代表される「(単なる)スポーツ興行」とは根本的に異なる点だと思う。

そして、Jリーグは「ホームタウン制」をクラブに義務づけている。それまで、プロ野球球団は商業圏として魅力的な大都市にしかなかったし、企業スポーツの活動地域は企業の立地に依っていた。地域に支えられるスポーツクラブという、Jリーグの概念は新しかった。今では他の種目、リーグにも波及しているこの概念は、スタート以来15年で、全国27都道府県に36のJリーグクラブを誕生させるという成果を生んだ。

サポーターは応援するクラブの名を、すなわちクラブのホームタウンの名を叫ぶ。「札幌の誇りにかけて」「愛してる新潟」等々、「俺たちの誇り」と歌う。それが報道され、伝播する。それが地域にどれほどの活力を、地域住民の求心力を生んでいるか。ビッグスワンに詰めかける4万人のサポーターの中には、いずれ上京しようと思っていたが、アルビレックスの存在もあって新潟に留まった、そんな若者もいるだろう。東京一極集中という日本が抱える国家的な問題を、改善するポテンシャルすら持っていると思う。

そのほか、リーグによる放映権や商品化権の一括管理と分配によるクラブ間の格差是正、選手のセカンドキャリアへの取り組み(現役中に稼げないことを問題視する意見もあるが、選手一人当たりの収入が少なくても、よりプロサッカー選手の門戸が広い=運営規模の小さなクラブが多数存在できる環境をつくるほうがメリットが大きいと考える)など、Jリーグの制度設計的な魅力も数多い。

もちろん、サッカーという競技それ自体の魅力もある。ルールは単純でありながら、戦術的多様性は複雑で、じつに奥が深い。率直に言って面白い。かつてはサッカーを敵視していた私(われわれの世代が幼い頃は野球一辺倒で、サッカーはごく一部の地域を除いて非常にマイナーだった)もハマった。でもそれ以上に、先に挙げた百年構想や地域振興への取り組みなど、Jリーグの思想的優位性に惹かれる。

だからこそ、現状には危機感を覚える。Jリーグはもっともっと、広く一般に広まってほしい。一部のマニアにのみ支持される状況は避けたい。日本の各地に力強く根を張り、枝葉を広げ、経済状況の悪化という逆風にも折れない強靭な樹を育ててほしい。その可能性も意義もあると信じる。まだまだやれることがある。経験上PR分野での私論を述べたが、営業、強化、経理等々、各分野で取り組むべき改善点はあると思う。現状で満足していてはいけない、もったいない。





そんな思いで、批判も顧みず書かせていただきました。不快に思われた方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ございません。これにて終わります。

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2009年1月18日 (日)

Jのさらなる飛躍のために―その4 愛されるのも仕事

時々思う。サッカー関係者って、どうしてこうも「勝利至上主義」なのだろうか、と。

もちろんプロスポーツ選手、プロの指導者、プロのフロントスタッフとして、勝敗のあるサッカーというスポーツに携わっている以上、全力で勝利を目指すべきだ。それは当然。

加えて、Jリーグには降格・昇格制度がある。J1とJ2では、売上金は月とスッポン。J1に所属しているクラブは何としても降格だけは避けたいし、J2所属クラブならばチャンスがあればJ1昇格を果たしたい。それもよくわかる。

しかし、と私はあえて申し上げる。Jリーガーはプロスポーツ選手なのだ。プロとは「それで食い扶持を得ている専門家」と定義していいと思うが、プロスポーツとなるとさらに「ファン、サポーター」の存在が加わってくる。選手自らのパーソナリティをファン、サポーターに知ってもらったり、自分の言葉で語りかけたり、ファンサービスを怠ることなく接すれば、さらにファンから愛される選手になる。それは自らの商品価値を高めることに他ならない。そして商品価値の高い選手を抱えれば、クラブの商品価値も高まっていく。

だから、選手は積極的にメディアに出演したり取材に答えたりして、自らを広く認知してもらう努力をすべきだ。今ならブログや個人サイトを開設するのもいい。チャンスがあれば、雑誌にコラムを書いたり、著書や写真集を出版するのもいい。それがクラブ、Jリーグのさらなる人気向上につながっていく。

こうした活動を実践している選手も少なくない。しかし、「(勝利のために)サッカーに集中したい」「ピッチで表現するのがプロだから」といったセリフを口にする選手も多い。さらにはクラブ、ことに指導者や現場のスタッフ、強化部が、「選手のコンディションを考慮して」という理由でこうした選手の主張に同調し、取材やメディア出演(特に移動や拘束を伴うスタジオ出演)、練習後のファンサービスを制限する、要するに「選手をプロテクトする」傾向も目立つ。

非公開練習を行う監督も多い。しかし「選手を集中させたいから」という理由は根本的におかしい。わずか数十人、数百人のファンが見ているだけで集中が乱れる選手が、数万人の観客の前で集中してプレーできる道理はない。「布陣やセットプレーの手の内を見せたくない」、優勝や降格・昇格がかかる状況であればそれもわかるが、それでもクールダウンくらい見てもらうことはできるでしょう。

練習開始から紅白戦までを非公開にして、(グラウンドの造りにもよるが)観客の入場を制限し、わずか15分だけでも最後の部分は公開する。気温が低くてファンサービスを行う選手の体調が心配なら、ファンに状況を説明して待ってもらい、シャワーを浴びて治療を済ませ、温かい服装に着替えた後に実施する。そんな配慮があってもいい。

こうした配慮を実行すれば、手間と負担がかかる。選手もスタッフも、はっきり言ってめんどくさい。しかし、それは絶対に端折っちゃいけない手間なんだ。ファン、サポーターあってのプロなのだから。

勝利を目指すのは重要だ。先にも述べたとおり、降格でもして売上が激減したらクラブの存亡に関わる。だからクラブにとっては、最重要課題と言ってもいいかもしれない。でも現状では、「勝利のためにファンサービスや露出を制限する」、その妥協点があまりに低くはないか。

「ファンサービスなんてしなくてもいい、勝ってくれればそれでいい」、そんなファン、サポーターもいるだろう。勝利のためなら、練習を非公開にしても全く構わないという人も。その気持ちもわかるが、それこそマニアックな感情であることを理解してほしい。数回前に書いたが、私は“サッカーがマニアックな競技になること”を恐れているのだ。一般人の感覚から離れてしまったら、Jのすそ野は広がらない。

「サッカーに集中したい」という選手に対しては、「だったらファンの少ない実業団チームに行けばいいのに」と思う。プロならば、サッカーをプレーすること、勝利することだけが仕事ではない。ファンから愛されるのも仕事の範疇なのだ。そんな認識がスタンダードになってほしいと心から願う。選手にも、監督やコーチら指導者にも、スタッフにも、強化部にも。

Jリーグの未来を明るくするために。Jがさらに発展することは、引いては日本国の利益になる、そう本気で信じているから。なぜ他のプロスポーツではなく「Jリーグ」なのか、次回は私がそう考える理由について書きます。

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2009年1月17日 (土)

Jのさらなる飛躍のために―その3 メディア=顧客

昨年はサッカーに限らず、さまざまなスポーツの現場に顔を出させていただいた。中でも印象的だったのが、プロゴルフツアーにおけるメディア向けサービスの充実ぶりだ。

とにかく至れり尽くせり。無線LAN完備のプレスルームには、今季ツアーの戦績や各選手の成績といった各種のデータ、注目選手のコメント(しかもプレー前・後の2種類)、その日の朝刊各紙の切り抜きなどのペーパーがふんだんに用意されている。大型のモニターが設置され、コース上の状況が映し出されている上、何台も置かれたPCからは、リアルタイムのスコア速報にアクセスできる。さらに朝食、昼食のほか軽食も供され、各種ドリンクも飲み放題、美味しい挽きたてコーヒーも飲める。何より、PRサービスの専門業者にプレスルームの管理が委託され、スタッフが常駐しており、コースの状況から何から、何でも教えてくれる。「1日プレスルームにいたい!」という声も聞こえてきそうな、過剰なまでのホスピタリティ。

正直、ちょっとやり過ぎでは、とも思った。事実、かつては東京に居ながらFAXで各種ペーパーを入手、さも現場で取材したかのように記事を書き、それが明るみに出て処分された記者もいたらしい。運動部記者の間では、「ゴルフと相撲の担当は異動したがらない」という定説もあると聞く。相撲もゴルフと同様、居心地がいい世界らしい。

ゴルフならではの事情を鑑みる必要はある。会場となるゴルフ場は、周囲にさしたる施設もない山間部に位置していることが多い。取材に際しては火曜日辺りから日曜日まで、何日にもわたって拘束される。そんな環境下では、主催者側でいろいろなモノやサービスを用意しなければ、取材活動に支障をきたし、誰も来てくれなくなる。

でも、私は感じたのですよ。「メディアの方々は、我々の活動を広く伝えてくれる大切なパートナー。我々は皆さんを手厚く遇し、便宜を図ります」という、競技団体のメッセージを。

翻ってサッカー界を眺めてみると、まだまだ改善の余地はある。Jリーグは、データセンターにデータが集約され、メディアや各クラブが利用できるシステムが構築されており、その点は高く評価されるべきだと思うが、既にシステムが古い。ほぼ毎回決まったスタジアムで開催されているのだから、各会場を光回線で結び、より使い勝手のいいデータベースを作ってメディア関係者にアクセス権を与えたら、さらに喜ばれるだろう。また、各クラブに委ねられているプレスルームの運営なども、リーグ側でガイドラインを策定することはできるはず。

今年初めて天皇杯決勝の会場に伺ったわけだが、過去の天皇杯決勝戦の記録すらプレスルームに用意されていないのを知り、愕然としたのだ。天皇杯はJではなくJFAの仕切りだが。ゴルフとサッカー、彼我の違いに驚いた。

メディアの向こうには、顧客がいる。メディアはいいことばかり伝えてくれるのではなく、時にはクラブやリーグ、プレーヤーにとって都合の悪いことを書かれたり突っ込まれたりもするわけだが、基本的にそれも「人々が知りたがっているからこそ」、メディアも興味を抱くのであって、そこから逃げていては、顧客に不信感を抱かせてしまう。スポーツクラブはその公共性を担保に、一私企業でありながら広く報道されたり、公共の施設を優先的に使わせてもらえたり、時には運営に税金を当ててもらえたりもする。だからこそ、メディアやウェブを介した積極的な情報開示は必須だ。

クラブはメディア=顧客という認識を持ち、彼らの便宜を図ることが、すなわち顧客へのサービスにつながると考えるべきだ。メディア対応を疎かにするクラブに明日はない。そして選手やスタッフなど、現場の人間も、いや彼らこそ、その認識を共有しなければならない。

とはいえ、言うは易し行うは…というやつで。現場の人間が考えを転換しなければならない。次回はその辺りを書きます。

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2009年1月16日 (金)

Jのさらなる飛躍のために―その2 攻めのPR戦略

前回は、Jリーグが新規顧客を増やす必要があること、そのためにはマスメディアでの露出を図るのが効果的であるものの現状では不足している、といったことを書いてみました。今日はその続きを。




マスメディアでの露出は、新規顧客をスタジアムへ呼び込むきっかけとなり得るし、クラブスポンサーにとっても自社のロゴ等を多くの視聴者、読者に露出させることができ、二重三重のメリットがある。

地方のクラブはまだマシだ。コンサドーレの監督に就任した石さん、各局のスタジオ巡りをしたみたいですね。地方にはテレビの地方局や、県紙やブロック紙といった地方紙がある。全国発売しているスポーツ紙でも、「○○版」といった地域特別編集がなされることが多い(プロ野球球団がある地方は特に)。全国的な露出は少なくても、ホームタウンでの露出はそれなりに確保されている。

深刻なのは大都市近郊のクラブだ。特に首都圏のクラブは、地元に強力なメディアが存在せず、露出先がない。全国紙やキー局には期待できない(FC東京と東京中日スポーツといった例外はあるものの)。インターネットの出現と普及はこれらのクラブにとって大きな福音となったが、前回も触れたように、既に獲得した顧客に情報を与える役割は果たせても、顧客予備軍に広く告知するには不向きだ。一般的な企業ならば広告を打って、「続きはウェブで!」と自社サイトへの誘導を図るところだが、Jリーグクラブはふんだんに広告を出稿できるほどの財力もない。

それでもJ1はまだ恵まれていて、自クラブの選手が日本代表に選出されでもすれば、全国規模のメディアが報道してくれる。しかしJ2クラブはその可能性も低い。

印象的な事例がある。

数年前、リクルートが発行する中古車情報誌『カーセンサー』の巻頭特集に、湘南ベルマーレの全選手、監督が“出演”していた。「自分ならどんなクルマを買いたいか」といった質問に答える企画ものだった。

「こんな企画が持ち込まれるんだ…」と気になって、何かの折に湘南の広報担当者に聞いてみた。逆だった。クラブ側から、メディアに企画を持ち込んでいたのだ。しかもその事例に限らず、しょっちゅう企画を考えては持ち込んでいるという。「そうでもしないと露出できないから」。

こんな事例もある。

05年のある日、スポーツ報知にかなり大きく「巻、ヘディング始球式!?」という見出しが躍った。ジェフの巻誠一郎が、千葉ロッテマリーンズの始球式に登場することを報じる記事だった。それだけならば、1段のベタ記事だっただろう。しかし「ヘディング」というキーワードが入ることで、その記事は1面の半分程度を占める、じつに目立つ記事になった。

この「ヘディング始球式」は巻が望んだものではなく、千葉ロッテ側が「せっかくだから得意なヘディングでやってもらおうかと思っている」とコメントしただけだという。露出先をスポーツ報知1社に絞ってリークし、新奇性に富むアイデアを加えたことで、数倍、数十倍の露出効果を生むことになった。当時の広報Yさんの機転によるものだ。

J1クラブならば、少ないとはいえそれなりに取材依頼や練習取材があり、広報は毎日それらの対応に追われる。忙しいと愚痴をこぼしたりもする。しかし、そんな受身の対応では露出は増やせない。

自クラブの露出を増やすために何ができるか、どんなアイデアが考えられるか。常に攻めの姿勢で知恵を絞らねばならない。元来メディアに取り上げられる素地はあるのだから、知恵と工夫次第でもっと露出機会を増やすのは可能だ。PRを戦略と捉え、強化していく必要がある。

さらに、記者やカメラマン、ディレクターらメディアの人間へのサービスにも、改善の余地がある。言葉は悪いが、彼らを懐柔して記事を書いてもらう、取り上げてもらう取り組みは無駄ではない――。

といったところで、続きはまた明日…。

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2009年1月14日 (水)

Jのさらなる飛躍のために―その1 新たな顧客を

「近いうちに」などと言っておきながら、またしても更新が滞ってしまいました。ここらでぎゅっと褌を締め直して、前回のエントリで最後に記した「サッカー、Jリーグがマニアックなものになっているのではないか」という私が抱く懸念についての考察などを、数回のシリーズで書いてみたいと思う次第です。

第1回目の今日は、なぜ私が危機感を抱いているか、そのアウトラインをお話しします。





現在Jリーグでは、鬼武健二チェアマンの肝入りで「イレブンミリオンプロジェクト」を立ち上げ、観客動員目標を設定して、リーグと各クラブとが連携を取りつつ、各種の施策を実行している。その成果もあって、ここ数年Jリーグの入場者数は増え続け、08年シーズンはついに900万人の大台を突破した。J2でチーム数が増えている事情は加味しなければならないが、J1の平均入場者数も微増しているのを見ると、増加傾向にあることは間違いない。

ただし注目したいのは、1人あたりの「観戦頻度」も増えていること。Jリーグが毎年発表しているスタジアム観戦者調査によると、J1では2004年に10.2回、05年に10.8回、06年に11.5回と、はっきりと増加している。お得意さんが何度も足を運んでくれているから、延べ人数では増えているものの、「新規顧客」の呼び込みには苦戦している現状があるのだ。

それがなぜ問題になるのか。優良顧客がついて、その人たちがおカネを落としてくれるのであればいいではないか。…という意見もあるかもしれない。しかし、公共性の高いスポーツ興行という業態、しかもホームタウン制を掲げ、地域住民に愛され支えられ、地域を活性化する存在となることを求められているJリーグクラブが、一部の愛好者だけに支持される状況は健全ではない。

何より、Jリーグのクラブは、スポンサー抜きには成り立たない。プロ野球などと違って試合の開催頻度に限りのあるサッカークラブは、入場料収入だけでクラブを維持するのは不可能。テレビなどの放映権料収入も足しになる程度(それでも、リーグから分配される放映権料がなければ、運営がおぼつかないクラブがあることも事実。その辺の話は後ほど)。ユニフォームやスタジアムの看板掲出などの対価として、宣伝料というおカネをくださるスポンサーは、クラブにとって生命線だ。

当然スポンサー企業は、ロゴなどを露出させ観客らに周知を図ることで、企業としての認知度向上や商品の売上アップを目論む。周知の対象は、多ければ多いほどいい。しかし、その対象者であるJリーグの観戦者は、延べ人数こそ増加しても、個別の数では伸び悩んでいる――。広告媒体として、Jリーグクラブは魅力的な存在にはなり得ていないのではないか。そんな懸念を抱く。

入場料という直接的な収入を得るためにも、グッズ販売や売店での飲食物販売など二次的な収入を得るためにも、そしてスポンサーを維持・拡大するためにも。Jリーグクラブにとっては、スタジアムへの観客動員を増やすことが、収益増加の全てにつながる原点なのだ。ロイヤリティの高い優良顧客(=サポーター)を囲い込むのはもちろん、常に新規顧客を呼び込んで、そのうちの何割かが優良顧客として定着してくれる、というサイクルを確立したい。

ならば、いかにして新規顧客を呼び込むか。

効果的な方法として、マスメディアなどでの露出を図り、顧客予備軍にアピールすることが挙げられる。Jリーグに限らず、公共性の高いスポーツ事業は「マーケットシェア」に対して「マインドシェア」が非常に高い。契約選手やスタッフを含め、100人あまりの小所帯ながら、日本国民の大多数がその名前を知っている、そんな会社は一般にはあまりない。公共性の高さゆえに、メディアも取り上げてくれる。

Jリーグは、07年以来放映権をスカパー!に優先的に与えている。年間50億とも言われるリーグの放映権料収入を維持するためには、やむを得ない措置だったのはわかる。しかし、CS放送は契約が必要であり、顧客予備軍へのアピールという点では全く意味をなさない。ウェブと同様、プル型(ユーザが引っ張ってこないと情報を得られない)メディアであり、プッシュ型(興味のない人にも届けられる)メディアでマイナス分を補う必要がある。

すなわち、地上波のテレビや新聞、雑誌(サッカー専門誌以外)などの従来型マスメディアでの露出を積極的に図りたいところだ。しかし、その現状はあまりに物足りないと言わざるを得ない。

シーズン中でも、Jリーグの試合が開催された当日、夜のニュースでダイジェストが放映されるのは2、3試合程度。プロ野球全試合をダイジェストで見せる番組が多いのと比較すると、扱いの差に愕然とする。中には結果のみしか伝えない番組も多い。

スポーツ紙も同様だ。特にこの時期、サッカーも野球もシーズンオフだが、プロ野球選手の自主トレ風景がこと細かに伝えられるのに対し、Jリーガーの話題はクラブがリリースした移籍情報程度、選手個人の情報が伝えられることの、なんと少ないことか。

断っておくが、私は「野球偏重のメディアを糾弾」したいわけでは、全くない。昨年は、Jリーグ開催日の翌日のスポーツ紙1面を、石川遼くんやオグシオが飾ることも多かったと記憶する。こうなってしまった現状、93年~94年当時のJリーグバブルや、02年の日韓ワールドカップ開催時にあれほど注目を集めたサッカーなのに、それを維持できなかったこの現状を、サッカーに携わる者は反省すべきなのではないか、と言いたいのだ。





というわけで、初回は現状の再認識でした。続きは改めて、近日中に。

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2009年1月 8日 (木)

今さらながら、本年もよろしくです

新年最初の更新が、のびのびになったまま1週間も過ぎてしまいました。皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

更新が滞っていたのは、天皇杯決勝に敗れたショックが尾を引きずって…というわけではありません。決勝戦、何としても勝ちたかったし、勝てると思った時間帯もありましたが、結果的にはスコア以上の実力差を痛感させられました。そのせいか試合終了後は、自分でも不思議なほどサバサバしてました。

選手たちも口にしていたように、「石さんを日本一の監督にしよう」、「石さんの花道を飾ろう」という“ノリと勢い”だけで決勝に駒を進めていったレイソルと、連戦に次ぐ連戦で極度の疲労が蓄積していたはずなのに、しぶとく星を拾っていったガンバ。決勝戦の内容と結果は、そんな両チームの決勝までの「来し方」を、物語っていたように思います。

準優勝に終わったレイソルですが、「俺たちはファイナリストになるほど強かった」と思っている選手は一人もいないでしょう。2000年の最終節で鹿島と引き分け、後期優勝を逃した翌シーズン。当時を知る人によると、「俺たちは強い、という慢心があった」との声を聞きます。しかし今回は全く状況が異なる。さらなる向上心を胸に秘めたはずです。自らの力量不足を痛感しつつ、大舞台を経験し、その向こうにある世界を垣間見られた今回の決勝進出と敗退という結果は、レイソルがさらなる強豪チームへと成長していく過程において、非常に大きな意味を持つイニシエーションだったのではないかと思うのです。

何より、選手を一致団結させ、選手の力を引き出した石さんは、改めて素晴らしい監督だったのだな、と感じ入ります。戦術眼や育成力、カリスマ性など、監督という仕事を遂行するために必要なファクターは数多くあります。しかしながら、「石さんのために」と選手を心酔させ、これほどの団結力を生み出し得たそのパーソナリティこそ、どんな要素にも勝る石さんの力量なのではないでしょうか。

そう。

その石さんがレイソルを離れてしまったことが、私がブログを更新する意欲を失っていた原因です。

「世の中の事象を語る」なんて謳ってる割には、レイソルのことばっかり書いてたこのブログ。もちろん、知ってる選手もスタッフもまだまだ大勢いるし、レイソルへの愛着も人一倍持っていると自覚してはいるのですが、石さんがレイソルを離れるという一時代の終焉に接して、なんか気が抜けてしまっていたのです。

新監督の高橋さんとの直接的な接点はないし、新たに入閣する井原さんもシジマールさんも存じあげません。それに、今季は仕事の関係でレイソルのゲームを観戦する機会も激減しそう。ならば、石崎レイソルの終焉と機を一にして、いっそ閉じちゃうのも選択肢だと考えました。

しかし、考えを改めました。

こんなつまらんブログでも、ぜんぜん更新してなくても、多くのアクセス数を記録している。皆さんにご期待いただいている(え、してない?)。スタジアムでお会いしたサポーターの方々から「ブログ見てますよ」と声をかけていただくこともしょっちゅうですし、某選手のご両親にお会いした際にも「ブログ楽しみにしてます」とお声掛けいただいて。石さんまでもが、「たまにしか見とらんけど、いろんなとこ行っとるみたいじゃな」と感想をおっしゃってくださったりして。

頑張って続けようではないか、と思い直した次第です。今年はレイソルネタが少なくなっちゃうかもしれませんが。どうか皆様、よろしくお願い申し上げます。




というわけで、長々と新年のご挨拶でした。とりあえず年明け一発目のネタは、今朝のスポーツ各紙について。昨日は永井雄一郎が清水へ、田中隼磨が名古屋へ移籍という、サッカー界にとってものすごく大きな事件があったのに、各紙の一面は「上原オリオールズ決定か!?」の一点張り。野球関連の話題は3~4面占められているのに、サッカーネタは1面にも満たない。日刊もスポニチも報知も…。

これ、ものすごく由々しき事態だと認識してるのですが、皆さんどうですか。サッカーが一部のマニアのものになって、タコ壺に入り込んでるとしたら…。私は非常に危機感を持ってます。なぜなら――。

うーむ。時間がない。続きはまた、近いうちに書きます。

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