« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年11月

2010年11月24日 (水)

優勝ってホントいいものですね

いやあー、いいもんですね、優勝。

優勝っつっても二部だし…なんて事前には思ってましたが、いざ決まってみると、うれしさがこみ上げてきましたですね。別に私が戦ってたわけじゃないんですけどね。

それどころか、よくよく考えてみると、やはりリーグの頂点に立つという成果には大きな意味があるんじゃないかと思えてきた。一部だろうが二部だろうが、カテゴリーは別にして。なぜならクラブの総合力が問われると思うからだ。

トーナメントや短期決戦だったら、勢いで行けちゃうこともある。前々回の天皇杯におけるレイソル(決勝では跳ね返されましたが)や、フリューゲルス最後の天皇杯なんかまさしくそうですね。でも、長丁場のリーグ戦だとそうはいかない。ケガ人が発生したり調子を崩す選手が続出したりすることもあるから、控えを含めた選手層の厚さが求められる。マンネリズムに陥ることがあっても、継続して闘争心を燃やし続けていなければならない。チーム内が分裂でもしたら、絶対に成し遂げられない。

プレーヤーだけではない。指導者、メディカル、マネジメント、用具管理や給食体制などのバックアップ、サプライヤーやスポンサー、フロントの支え。そしてもちろん、サポーターの献身的なサポート。それらクラブの総合的な力が発揮されなければ、リーグの頂点を極めるという偉業はなかなか達成されるものではないだろう。

柏レイソルとしては初めてのリーグ制覇ですからね。前身の日立製作所本社サッカー部時代を含めても、JSLでは1部で1回、2部で1回の計2回だけ。45年にわたる歴史の中で、リーグ制覇は今年で3度目なのだ。いかに難しいものかって話です。

だからプレーオフで最終順位が決まっちゃうというのは理不尽ですよね。日本のプロ野球の場合、クライマックスシリーズで争われるのはあくまでも日本シリーズ出場権で、リーグ優勝の価値はそれとは別とされている。でも日本シリーズの勝者=日本一という評価がある以上、リーグ優勝しても日本シリーズに出られなきゃガッカリ感は否めない。リーグ優勝チームに100億くらいの賞金を用意して価値を高め、日本シリーズはホント単なる余興です~くらいの位置づけにするならまだしも。プロ野球の場合、リーグ優勝しても賞金はないらしいですからね。「カネのためにやってるんじゃねえ!!」って叱られそうですが。



ところで昨日の試合後のシャーレ贈呈式やサポーターへの挨拶などのもろもろ。私はメインスタンドで見てたから、遠くて詳細はよくわからなかったんですけど、キタジのブログなんか読むと、結構グダグダ感があったみたい。そりゃあほとんどの選手が未経験だもんね。

某主務に聞いたんですが、彼はシャーレの上げ方やらサポーターへの挨拶やら何やら、過去の優勝チームの映像をYoutubeで見まくって研究したらしい。特に鹿島が3連覇を達成したときのシャーレの上げ方がよかったと。曽ヶ端、岩政、マルキーニョス、彼らが代わる代わるシャーレを掲げ、それが様になっていたと。

そりゃそうだ。3年連続3回目ともなれば、選手も慣れるだろう。でも昨日のレイソルのセレモニーががグダグダしてたとしても、その初々しさがいいじゃないですか、ね。

数年後、「いやー3回目ともなると、シャーレの掲げ方も堂に入ってるね!!」なんて語ってみたいっす。もちろんJ1で(笑)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年11月 9日 (火)

祝昇格

ギャース。

…もういいですか。いいですね。



いやあ、乳飲み子が家にいる毎日は怒涛の日々ですわ。ブログ書いてるヒマなんてありゃしない。あっという間に時間は過ぎて、気づいたらレイソルがJ1昇格を決めてました。

…ウソです。熊本戦も水戸戦も岐阜戦も、現地で見てました。

もうすっかり過去のことですが、試合の感想なぞ手短かに。まず熊本戦。ビックリしましたね。まさか3バックで来るとは。大分の戦術を徹底的に研究して、レイソルの長所を消しに来た。立ち上がりはその急造3バックの脆さをついて、キタジや順也くんが立て続けに決定機をつくったけど決められず。相手にゴール前をしっかり固められて、スコアレスドローに終わってしまった。

熊本にすれば、アウェイのレイソル戦で勝点をひとつでも積み上げる、現実的な解があれだったのだろう。栃木にしても大分にしても、リカルド・ロボやキム・ボギョンの個人技で点は取ったが、基本「スコアレス上等」な戦術。見ていて面白いサッカーではない。

でも、そういった守備的な戦術を執ってくる相手を責めるのは、お門違いも甚だしい。サッカーのルールに則ってるんだから、それを崩してゴールを奪えないレイソル側に問題があるのだ。かと言って、レイソルの選手を責める気もさらさらないんですけどね。チャンスはつくれていたし、「次だ次、切り替えようぜ」ってな気分でした。


そして10月31日の水戸戦。3試合続けて守備的な相手と対峙した後だけに、ラインを高く保って、点を取られても取られても最後まで「フットボール」してくれた相手に、ソーダ水のような清涼感を覚えた。

スタジアムに足を運んでくれたお客さんに勝利をプレゼントしたいのは、どのクラブも同じ。でもそれは保証できない。力を尽くしたって、負けることも引き分けることもあり得る。でも、強い相手にけちょんけちょんにやられたって、「最後まで諦めずに全力を出し尽くす」姿勢を見せることはできるし、その姿でお客さんの心を揺さぶることはできるんだ、と強く思った。

1万人プロジェクトの当日、水戸の選手たちのプレーからは、そんなメッセージが伝わってきました。レイソルの勝利は嬉しかったけど、それと同じかそれ以上に、水戸の選手に感じるところがあった。結局、スポーツクラブの売り物って、「お客さんの感情を、日常では味わえないレベルで揺り動かすこと」だと信じてるから。


そして岐阜戦。試合について言うことは特にないです。ホント、今シーズンの強いレイソルの試合運びだった。

試合後の歓喜。正直今季は、昇格という「正のエネルギー」がほとばしる、クラブとその周辺が大いに盛り上がるチャンスなのに、あまりに強すぎるのか、熱気に欠けるような気がしていた。しかしそんな私の浅はかな見方をあざ笑うかのごとく、試合後は最高の盛り上がりだった。やっぱイイネ!!日立台は。

2006年の、一度崩れてしまったクラブを皆で再び築き上げながら昇格したストーリーは、ちょっと比類のないものだった。でも今年の、力及ばず降格したチームに対し、選手スタッフ個々が責任感と向上心を持って団結し、強さを身につけて勝ち続けたストーリーも、珠玉のドラマだと思う。あとで振り返れば、「いいシーズンだった」と思い返すんだろうな。

目標はあくまでもJ2優勝だってことはわかっているが、それは達成できると信じている。ネルシーニョは昇格を決めたからと手を抜く(試合に出てない選手を試すとか)なんてあり得ない監督だし、チームが力を発揮すれば、自ずと付いてくる結果だと思う。だから、個人的な興味は、今季という意味では天皇杯に向いている。ガンバ相手にどこまでやれるか。じつに楽しみです。



うーん、子育てについて書こうと思ったけど、それはまた次回に。ナビスコ決勝とか、いろいろ書きたいことはあるんだけど、申し訳ございません。さー帰って息子を風呂に入れねば!!

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »